エンジンオイルの定期的な交換は、車を安全に走らせるために重要なメンテナンスです。
エンジンは常に過酷な状況の中で、動かし続けています。エンジンはオイルコンディションをいい状態で維持することで、長くベストな状態を保つことができます。

 

■エンジンオイルの役割とは

エンジンオイルの役割は5つあります。全ての役割が大切で、どれが欠けてもエンジン故障トラブルの要因になります。

 

1冷却効果

エンジン内部の熱を吸収し、オーバーヒートを防ぎます。

 

2潤滑作用

金属摩擦を減らし、エンジンをスムーズに動かします。

 

3密封作用

ピストンとピストンリングの隙間を密封して、気密性を高めるため、ガス抜けを防ぎます。

 

4防錆作用

エンジン内の酸や水分が発生する錆を防ぎます。

 

5分散洗浄

エンジン内部の汚れを取り込み、キレイな状態を保ちます。

■エンジンオイルの交換時期は?

エンジンオイルの交換時期は、車種によっても異なり、自動車メーカーでは走行1万~1万5,000kmまたは1年と指定している車種もあります。新車時のコンディションを維持するためには、5,000kmまたは半年のサイクルで交換するのがオススメです。エンジンオイルは走らなくても劣化しますし、渋滞やチョイ乗りなど日本の交通事情を考えると、オイルの劣化は早まります。車を長持ちさせるには、マメにオイル交換をしましょう。

■エンジンオイルを交換しないと・・・どうなっちゃう?

潤滑や洗浄などの役割を果たすための添加剤がうまく機能しなくなり、オイルとしての性能が劣化し、エンジン内部の摩擦抵抗が増え、パワーダウンや燃費の悪化などを招きます。

5,000kmの走行、または6ヶ月を目安としたオイル交換を推奨しています。

 

■危険!オイルの入れすぎ、漏れにも注意!

エンジンオイルの交換時に一緒にチェックしたい項目としてエンジンオイルの漏れがあります。

漏れには2種類あり、「外部漏れ」「内部漏れ」があります。

 

・外部漏れ 外部漏れは、駐車した時にポタポタと地面に水たまりのようなものができること。

オイルに火がつき、火災のリスクになります。

・内部漏れ ピストンリングの摩耗、シリンダーの傷みによって起こる、オイル上がり、エンジンオイルやバ

ルブシールというゴムの劣化。オイルの減りが異常に早いと感じたら、内部漏れの可能性がある

ので要注意です。         

 

 

また、エンジンオイルの入れすぎも、エンジンオイルが本来の役割を発揮できず、故障の要因となってしまいます。主な症状として、マフラーから白煙が出ることがあります。白煙の量は多いほど、緊急に対処をしないと大変危険なので、すぐにメンテナンスや修理をしましょう。