雪道の必需品と言えばスタッドレスタイヤですが、近年では大雪時には、チェーン装着が必須になる「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」規制が発表され、注目されています。
タイヤチェーンは装着するのが面倒だと思っている方、最近ではジャッキアップなしで装着できるタイプも出ているため、装着がラクになりました。
ほとんど雪が降らない地域の方も、予期せぬ積雪に備えて、1セット持っていると安心です!

■タイヤチェーンの役割

雪道走行や、凍結路を通常のタイヤで走行すると、滑ってしまい非常に危険です。タイヤチェーンを装着するとグリップ力があり、滑り止め効果が高いです。最近はスタッドレスタイヤの性能もアップしましたが、急勾配の道や、新雪では圧倒的にタイヤチェーンの効果の高さを感じられます。

 

 

■タイヤチェーンの種類

タイヤチェーンには、「金属」「非金属」「布製」3つの種類があります。それぞれの特徴と合わせてご紹介したいと思います。

 

✓金属チェーン

はしご型とリング(亀甲)型があります。はしご型はタイヤにフィットし、上り坂に強いのが特徴です。リング型は上り坂に強く、横滑りにも強いので、金属チェーンをご検討の方は、リング型がオススメです。非常に丈夫なので、しっかりとお手入れをすれば長期間に渡って使用可能です。しかし、濡れたままだと錆びてしまったり、アスファルトを削ってしまいチェーンが切れてしまうので、小まめに取り外しが必要です。

 

 

✓非金属チェーン

主にゴムやウレタン製のものが多いです。金属チェーンと比較し、錆びないこと、比較的振動が少なく乗り心地が良いのが特徴です。雪道以外でもそのまま走行ができ、ジャッキアップなしでも装着できます。ただし、折りたたみができないので、持ち運び時にスペースが必要なのと、金属チェーンよりも高価です。

 

 

✓布製チェーン

布製カバーでタイヤを覆うタイプです。軽くてコンパクトに収納ができるので、持ち運びに便利。簡単に装着ができ、振動をほとんど感じません。耐久性やグリップ力は上記よりも劣ってしまいます。また、チェーン規制が出ているときは布製チェーンでは走行できないことが多いので注意が必要です。

 

 

■タイヤチェーンの選び方

タイヤチェーンの3つの種類を紹介しましたが、実際にチェーンを選ぶ際のポイントを紹介します。

その1.タイヤのサイズを確認しましょう

タイヤにフィットするようにサイズを選ばないと、機能が発揮できず、走行時にも危険が伴います。

⇒タイヤサイズの見方とは〈サイトに飛ばす URL〉

 

その2.運転する人に合わせて装着方法を選択する

タイヤチェーンの装着といえば、車を持ち上げ重労働なイメージですが、今はジャッキアップせずに装着できる商品もたくさん販売されているので、女性でも安心してチェーン装着が可能です。

 

 

■タイヤチェーンの装着方法

詳しくは商品に添付してある説明書を確認いただくとして、ここでは装着の流れを簡単に説明します。

 

<金属製のタイヤチェーン>

まずチェーンの連結部分を確認し、フックの折り返しが出ている方を表にしてタイヤに取り付けましょう。チェーン全体をタイヤの上から均等にかぶせるようにし、タイヤの裏側に手を入れて、チェーンをつなぐフックで連結します。この時、フックが届かない場合は、チェーンを左右に交互に引っ張るようにするとフックが届きやすくなります。次に、タイヤの外側の部分のフックを連結します。その後、付属のゴムバンドなどをチェーンの内側に着けて締め付ければ装着完了です。

 

<非金属製のタイヤチェーン>

セパレートになっているため、2つをタイヤの両側に挟むようにしてかぶせ、上下のフックを、タイヤの裏側と表側で連結し、真ん中部分をゴムバンドなどで締めれば装着完了です。

 

<布製のタイヤチェーン>

装着には特に力は不要です。タイヤに上から被せ、タイヤを半回転させ、残り半分を被せてフックをつければ装着完了です。

 

最近では異常気象の影響もあり、急な降雪や凍結も発生しています。快適で安心なドライブのために、是非ともリスクは想定しておきたいですね。冬の降雪シーズン中は、タイヤチェーンをトランクに準備しお出掛けしましょう。