1.まず、新品のタイヤでも寿命があるという事を覚えていただきたいと思います。

  一般的に新品未使用のタイヤであればサマータイヤの場合5年から10年と言われています。

  スタッドレスタイヤの場合は少し短く3年ほどと言われています。

 

  でも、いつ作られたのかはどうやって調べたらイイの?と思われる方も多いと思いますが

  実はタイヤ自体に製造年が刻印されているのです。

  タイヤのサイドウォール部分にタイヤサイズの他に工場コードとシリアルコードが書いて

  ある部分があります。このシリアルコード「1412」が製造年週になります。

  数字の下2桁が西暦の下2桁にあたり、上2桁が製造された週を表しています。

 

  では先ほどの数字「1412」ですがこちらは「2012年」の「12週目(3月頃)」の製造を

  表しています。

 

  製造から時間の経ったタイヤは未使用でもタイヤ自体が硬くなっていたり内部の構造が

  劣化していたりするので使用はオススメ出来ません。

2.次はタイヤの摩耗についてお話したいと思います

 

  タイヤの溝は概ね8mm程の深さがあると言われています。

  サマータイヤの場合お車の大きさや形状によって摩耗速度は様々ですが一般的には5,000km

  走行で1mm減ると言われています。では単純に5,000km×8mmで40,000km走れるのか?

  と聞かれる方もいらっしゃいますが、道路運送車両法によって「タイヤの溝は1.6mm以上

  確保する事」と定められています。

  タイヤについて「スリップサイン」と言うワードを聞いた事はありませんか?

 

  この「スリップサイン」がタイヤの表面に出てくるのが1.6mmになります。

  この「スリップサイン」の出ているタイヤでは車検に受かりませんし、何より溝の少ない

  タイヤでの走行はスリップ事故の危険性が増してしまいます。

  この事からタイヤを安全に使える距離は20,000kmから30,000km前後と言うことになります。

  スタッドレスタイヤの場合ですと、雪道や凍った路面で性能を発揮させる溝の深さが設定

  されています。

  その溝の深さは新品から50%とされています。そしてタイヤには「プラットホーム」と

  呼ばれる目安が付いていますのでスリップサイン同様目視で確認する事ができます。

  このプラットホームが露出したスタッドレスタイヤでは本来の性能が発揮

  出来なくなってしまいます。

 

  また、ご自宅で保管している場合日光や風雨に晒されたタイヤは早めに劣化し硬く

  なってしまっている事もあり注意が必要です。

 

  ここでのお話はあくまで目安にすぎません。

  正直少し面倒ですが日ごろからタイヤの状態を目で見て確認し分からないことがあれば

  近くのお店に相談もして安心・安全・快適にドライブを楽しみましょう。