一昔前まではプリウスなどのハイブリッド車の車検はディーラーで受けるのが一般的でし

た。それは知識や技術はもちろんの事、ハイブリッド車専用の診断機などディーラーでし

か行えないサービスがある事や、メーカー保証などが理由でした。

当店も昔は受け入れに慎重になり、お断りするしかない状況もありました。

しかし現在では診断機の導入や整備情報、技術の向上など設備・整備環境も整い、ガソリン車などの普通車と同じように受け入れる事が可能になりました。

■ハイブリッド車の点検するポイント

ハイブリッド車はガソリンと電気(モーター)で走るため、普通のガソリン車とは構造が少し違います。整備士がポイントとしているところを知っておきましょう。

 

まずは補機バッテリー

ハイブリッド車には車を走らせるための「駆動バッテリー」と車内のアクセサリーやハイブリッドシステムを稼働させる「補機バッテリー」があります。

通常の普通車であればバッテリーが上がってしまうとエンジンが始動出来なくなりますが、ハイブリッド車の場合は「駆動バッテリー」が生きていても、「補機バッテリー」が上がってしまうとハイブリッドシステムが稼働しなくなり走行が出来なくなります。

通常3~4年で寿命を迎えると言われているため必ずチェックさせていただくポイントとなります。

続いてブレーキ関連

ハイブリッド車には通常のブレーキと、電気を充電するための「回生ブレーキ」という2種類が装備させています。この為普通車と違いブレーキパッドの消耗のスピードが比較的抑えられるのが特徴です。

しかし、この「回生ブレーキ」は特殊な機構なので2年ごとの交換をお勧めしているブレーキフルードの交換には注意が必要です。通常通りに交換作業をしてしまうとブレーキフルードの回路に空気が混入してしまい、最悪ブレーキが効かなくなってしまいます。

そこで当店には最初に申し上げた通り、専用の診断機があります。車両のコンピューターと接続してブレーキフルードの交換モードに入り正常に交換が可能ですので、安心して車検時にブレーキフルード交換をご依頼ください。

■実は車検費用が安い

車検時に必要な法定費用の中の重量税は車両の重さと新車登録からの経過年数で金額が変わりますが、プリウスなどのハイブリッド車はエコカー減税が適用になりますので重量税が安くなります。

整備工場によってはハイブリッド車専用の点検費用が設定されているところもありますが、当店は普通車と同様の料金設定となっていますので普通のガソリン車と比べると安く車検を受けられる事が多い印象です。

昔はディーラーばかりに頼っていたハイブリッド車も今は気軽にオートバックスで受ける事が出来るようになりました。

A PITオートバックス東雲ではこれからもさらに知識・設備を充実させ、しっかりとしたサービスを提供いたします。