エンジンオイルを交換するためにカー用品店へ行ったとき、売場に一緒に並んでいるエンジンオイル添加剤(以下、オイル添加剤)を見たことがあると思います。

「オイル添加剤」と一概に言っても商品はいろいろな種類が並んでいるし、そもそも普段から定期的にエンジンオイルを交換している方なら「とりあえず今回は要らないか」と、スルーしている人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、オイル添加剤について、どのような種類や役割があって、どのような効果が期待できるのかを解説します。

 

1.エンジンオイルの漏れ止め効果

オイル添加剤の中でも一番知名度が高いのが、エンジンオイルの漏れを止めてくれる添加剤です。少し詳しい人なら「エンジンオイルストップリーク」や「オイルシーリング剤」などと呼ばれる商品です。

過走行車や低年式車(年式が古いクルマ)を点検しているとよくあるオイルの漏れですが、滲んできている程度であれば、漏れ止め効果のあるオイル添加剤を入れれば、ある程度改善することが多いです。

ただし、根本的な解決にはならず、また、エンジンオイルを交換してしまうと効果は無くなりますので、都度入れる必要があります。次の車検が近く、そのころに乗り換える…という以外は、しっかりと修理することをお勧めします。

 

おすすめ・イチ押し商品

 WAKO’S EPS(エンジンパワーシールド) オイル漏れ防止 3,080円(税込)

 容量:280ml

 添加量:エンジンオイル3~6Lに1本使用

 

オイル漏れ防止の実績がある膨潤剤と合わせて、エンジンに使用されるシール材の変化に対応するために、摺動部分の油膜増加に有効なダイラタント流体ポリマーを採用。オイル漏れだけでなく、オイル上がりやオイル下がりも防止します。

 

2.エンジン内部の洗浄や、汚れを防止する効果

エンジンの内部は、金属摩耗やエンジンオイルの劣化(酸化)により、汚れが発生します。定期的にオイル交換をしていたとしても、全ての汚れを除去できるわけではないので、徐々に堆積していきます。オイル添加剤を入れることで、これらの汚れを吸収し洗浄したり、エンジン内部のコーティングをして汚れにくくしてくれるものもあります。

前回のオイル交換から少し間隔があいている車や、新車を購入した際にきれいな状態を保ちたいという方は、お試しください。

 

おすすめ・イチ押し商品

 LOOP エンジンリカバリー LP-43 3,188円(税込)

 容量:300ml

 添加量:エンジンオイル3~6Lに1本(オイル量の5~10%)使用

 

燃費の悪化やエンジンがうるさくなったなど、調子が悪くなったエンジン用として、従来品より持続性が高まった粘度指数向上ポリマーで、ピストンのぐらつきを抑え、気密性を向上させることでエンジンコンディションを改善します。

 

オイル添加剤の使い方と注意点

オイル添加剤はエンジンオイルを交換した際に一緒に入れるだけなので、使い方としてはとても簡単です。商品によっては2つの液剤を混ぜてから投入するものや、2つの液を順番に入れるものなどもありますので、用量や用法は各商品の説明書をご確認ください。

輸入車だから使えない、ということはありません。ただし、ロータリーエンジンのクルマや、2サイクルエンジンのクルマでは使用できない場合もあるので、注意事項をよく読んでからご購入下さい。また、複数種類の添加剤を併用することはできませんので、ご注意ください。

 

A PIT AUTOBACS SHINONOMEではいろいろなオイル添加剤をご用意しています。お客様のエンジンの状態(フィーリング)を店舗スタッフへご相談いただけましたら、最適なオイル添加剤をお勧めいたしますので、お気軽にお声がけください。