自動車バッテリー(鉛蓄電池)の仕組み

鉛蓄電池は、1859年にフランスの科学者、ガストン・プランテによって開発され
蓄電池の中で最も古い歴史を持っています。

蓄電池の内部は、2つの電極(+と-)と電解質から構成されています。マイナス極には「イオンになりやすい金属」、
プラス極には「イオンになりにくい金属」が使われています。電池を回路に接続すると、マイナス極に溜まった電子がプラス極に流れます。これを「放電」と呼びます。

「蓄電」は、放電の逆の化学反応で起こります。

放電時とは逆向きの、プラス→マイナスの電気を流すことで、
放電とは逆の化学反応を起こし、放電前の状態に戻し電気を蓄えるのです。

 

さてこの鉛蓄電池、内部の化学変化と外気温には密接な関係があるようです。

参考資料によると、外気温が低くなるごとに蓄電池内部の抵抗値が増えるのだそうです。

したがって、蓄電池の容量自体が下がってしまうとの事です。

 

ある資料によると、新品のバッテリーでも-20℃では、50%のの能力しか出力することが出来なく、気温0度でも80%の能力しか発揮できなくなります。

 

まさにこれが、冬にバッテリー上がり多くなる理由なのです。

□冬場にバッテリー上がりをおこさない為の3つの対策法

 

では、どうしたら冬場のバッテリー上がりを防止することが出来るのでしょうか?

 

①定期的に車に乗る 車のエンジンをかける

なにはともあれ、こまめにエンジンをかけて充電してあげる事が1番の対策となります。

走行の場合は10分以上、アイドリングの場合は30分以上(特定の地域や場所によりアイドリングが禁止されている場合がありますので、その場所のルールを厳守して下さい)

でバッテリーの充電は回復します。

逆に、5分以下のアイドリングはエンジンをかけるために消費した電気すら回収できないので注意が必要です。

 

 

②こまめにバッテリーのチェックを行う

バッテリーの点検には専用のテスターが必要となります。

自身で購入すると、簡易的な物でも数千円 本格的なもので数万円もしてしまいます。

カー用品量販店やガソリンスタンドで依頼すれば、無料で点検してくれるところがほとんどです。

給油のついでや、カー用品購入のついでに依頼しましょう。

バッテリーが弱っている症状が出ていない場合でも、テスターでチェックしてみる事で早期に発見できる可能性が高くなります。

③バッテリーのマイナス端子を取り外す

ご紹介した①も②も、すぐにエンジンがかけられたり車が使用出来たりする場合の対処法です。

では、出張等で長期間車のエンジンがかけられない場合はどうしたらよいでしょうか?

答えは、バッテリーのマイナス端子を外すことです。

こうする事により、バッテリーの放電を最小限に抑えることが出来ます。

例外はありますが、半年ぐらいであれば持つはずです

(一部の車両では、バッテリーのマイナス端子を外す事により車両に不具合をきたす場合があります。必ず事前にお調べの上実施して下さい)

 

こちら3つの対策は、どれも費用が掛からずに手軽にできる方法です。

いざという時のバッテリー上がり防止に是非実施してみてください!